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Ats the way

「NGO千の雫プロジェクト」「大阪手作り酵素の会」「大阪源流『水の杜』」

千早赤坂村 結いの里を訪ねて想うこと

2013/02/16 21:23 ジャンル:千早赤坂村 Category:新しい地球創り
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「結いの里」さんの入り口。TT大阪のつんつんとお友だちのサブちゃん


病み上がりから復帰した、2/8、
雪の振る中、千早赤坂村に行ってきました。

訪れたのは、「結いの里」さん。
http://www9.plala.or.jp/yuinosato/

ここの代表、谷純子さんとは、
アムリタのチンマイを通じて、2008年頃に出合っていますが
ゆっくりじっくりお話ししたのは、この日が初めてだったかも。

谷さんは、千早赤坂村に「恋」をして、ご主人のところではなく(笑
千早赤坂村」に、お嫁に来たのだ、、と元気な笑顔で話されます。

でも、自宅の裏に、どーーーーんと広がる山林は数年前まで、
竹やぶに多い尽くされ、荒れ放題だったのだそうです。

その竹やぶに埋もれていた「桜の木」と、ある日目が合って・・・

ツルにからまれ、竹やぶに日差しを遮られ、苦しい、助けて・・と、
桜の木が泣いて訴えてきたのだそう。。。。

それで、ある日意を決して、ツルを払い竹やぶを整備し、
桜の木を救い出した・・・

それから、今の「結いの里」に繋がる、
谷さん夫妻の新しい里山生活が始まります。

ちょうど、私が初めて谷さんを知った、その頃のことだったようです。

DSCN0290.jpg
ログハウスの外に積もる雪。キレイでした。


他にも、この千早赤坂村と自分の出生地との不思議な繋がりのお話しや
谷家の祖先のひとり、最も里山を愛したと思われるその人の魂が、
自分をここに呼び寄せたのだというお話、
ある日、近所の人のお手伝いで、山の整備に無我夢中になっていたとき、
大きな杉の木に語りかけられた話し、、、

数々の体験を重ね、その度に、「森からのメッセージ」を受け取るようになり、
今は、この里山を守ること、里山と人を繋ぐこと、子どもたちと遊ぶこと、、、
そんな日々を送りながら、元気一杯明るい笑顔を振りまき続けておられます。


大阪で唯一の村、千早赤坂村に残された、美しい里山を守ること
都会の人たちに、里山の暮らしを体験してもらい、
山の大切さ、木の大切さ、季節を感じながら、自然とともに暮す、
人としてのヨロコビを知ってほしい。。。。

谷さんの、「そのための人生」が、キラキラと光っていました。


結いの里からのメッセージ

“結の里”で ここを“人と自然が集える憩いの空間にしたい”と、
心をこめて作業していると 森からのメッセージを感じることがある。

下草の生えない暗い杉林で 山の土砂で埋まっていく池で つるや笹で荒れた野山で。 

森の手入れなど何も知らない私に “手をかして!”と訴えてくる。
感じるままに手を動かしていると メッセージが返ってくる。

小川のせせらぎ こもれび 森をわたる風  小鳥のさえずり。

まるで 作業する私を見守っていて “ありがとう”と言ってくれているように。
森に見守られている実感が ふしぎな喜びと感動となって 私を動かしている。


結いの里の願い

森に見守られながら そこで過ごす時間の楽しさを 伝えていきたい。
人と自然が結びついていた頃は きっと 人はこんな安心感 幸福感につつまれ 
平和に暮らしていたんだろうなと思う。
子どもたちにも 自然の中で この感覚をとりもどしてほしいと願う。

森の声を聴きながら 体を動かし “生きていてよかったぁー”といえる時を
いっぱい感じてほしい。

千早赤阪村の小さな“結の里”で 人と自然 人と人が 再び結びついてくれたらなぁー。
結びついた人たちがまた別の場所で 自分たちの“結の里”をつくってくれたらなぁー。

森の国 日本の子どもたちが 緑の地球を守る担い手になりますように。

※結いの里HPより
 http://www9.plala.or.jp/yuinosato/yuinosatowatashi.html




私は最近よく思います。
琵琶湖を水源とする、都会大阪は、
琵琶湖の流域の人たちと繋がり、交流することで
生命の恵みをいただいていることを、本当に感謝しなくちゃいけない。

そして、琵琶湖だけじゃなく、
都会大阪は、大阪湾に流れ出る川を遡れば、
周囲をすべて、山々に囲まれている。
山々に、そこにある木に、そこを流れる水に、、、
私たちの生命は、支えられ、守られ、育まれている。

都会に暮す私たちが、生態系の美しい循環を考える時、
その山々を守らずして、どうしてこの傷みきった大阪を
生態系豊かな場所として、蘇らせることが出来るだろう。

山々を、守らなくては。
私たちが守られているこの山々に、最大の感謝の気持を持たなければ。。

そして、
もし、万が一、福井で東北のような事故が起きたら、
琵琶湖流域は壊滅的な被害を受ける可能性がある。

そうなると、スーパーで食材を買うしか能が無い都会人達は、
水道をひねれば、豊かに水が簡単にいただける都会人は、
突然、自分たちの無力さに、打ちひしがれるような、
そんな時が、今やいつやってくるとも知れない。

毎日、どれだけ能天気に楽しく生きていても、
私たちは、今、それほどの危機感の中で暮らしているということを
正しい認識として、知っておく必要がある、と。

千早赤坂村は、金剛山をいただく、山あいの村。
水源は、金剛山、葛城山、、、かな??

この水源あたりに、原発はありますか?無いのです。

たぶん、
この金剛山なくしては、生命の鎖は次世代に繋ぐことは出来なくなる。


山から流れる水は、名前を変えながら川をくだり、大阪湾に出る。
そこで暖められた水は、水蒸気となり、雨となり、、、、
また、山々に降り注ぐ。
そしてまた、川を流れ下って、大阪湾に・・・

それが、自然な「循環」なんですよね。

その自然の、いのちの循環に、私たちは護られている。確かに。


都会の人間こそ、里山に入り、山を整備し、蘇ってもらい、
日々、生命の恵みをいただいていることを、心から感謝し、
生命の循環が正しく機能するように、働かなくちゃならない。

そう、思いませんか?

経済成長だ、憲法改正だ、オリンピック誘致がどうのこうの・・・
そんな、アホみたいな政府に、ただただ流されていたら、
この、神さまからいただいた、当たり前の「生命の循環」の系が、
すっかりキッパリ、途絶えてしまう。

私たち愚かな人間たちの、大勢の生命と道連れに・・・


そんな、、、
地球の、人間の、根源的な「救いを求める声」を、
谷さんたちはきっと、敏感に受け取ってくれた、人たちなんだと思う。

本当に、有り難いことです。


山に、入ってみませんか?
DSCN0298.jpg
谷さんたちの手で、今はこんなに光りが差し込んでいます。

DSCN0304.jpg
森も光りも喜んでいるのは一目瞭然。

DSCN0297.jpg
少しずつ整備され、道が作られ、人間も一緒に生命を吹き返す、森。


DSCN0301.jpg
キレイな沢が流れ、


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DSCN0300.jpg
ご主人たちが作った、ツリーハウスも立っています。


谷さんや、結いの里を支える人たちの手によって道が作られ
小さな山の頂上に上がれます。
そこは、別の人の土地だそうで、除草剤でも撒かれているのか
キレイな広場が広がっています。
DSCN0306.jpg

ここに、たくさんの梅の木が立っていますが、
それらも、たくさんのツルや木の枝にがんじがらめにされていて
本当に、「助けて」と泣いて訴えてきます。本当に。

谷さんが、いてもたってもいられなくなった気持ちがよくわかる。

ちょうど、境界線あたりに立つ大きなビワの木。
DSCN0311.jpg
つんつんとサブちゃんが、ビワの葉をいっぱいもらっています。

この葉っぱで、ビワの葉エキスを作ったり、温灸大会もします。
すっかり忘れ去られ、ほったらかされたビワの木も、
こうして人に自分のチカラを思い出してもらい、活かされて、
それでこそ初めて、この地に生命を繋いで生き続けている、
大きな意味を、ようやく感じているんじゃないかな、と思う。

人々は皆、、、
生命の源の水も、食べ物も、医療も、棲家も、、
全部全部、里山とともにあった。はずなんだ。


DSCN0326.jpg
大人でも楽しくなるようなカワイイ小屋が作られていました。
結いの里のサポーターたちが、チカラを合わせて作ったそうです。


結いの里の敷地は広く、
小さな山がいくつもあって、
行く先々に、見事な石垣が作られていました。

ここは、世が世なら、お城だったんじゃないかと思うほど、
立派な立派なお屋敷です。
多くの「小作人」さんを抱えた、庄屋さんだったようですね。

この里山に、遠い昔は、人々が毎日入り、
石垣を作り、水を通し、山を整備し、守っていたのでしょう。


本当にたった、70年?100年?
人類の歴史にしたら、ほんの一瞬の、気の迷いのせいで、
私たちの生命の源は、粉々になるまで傷つけられ、忘れ去られて・・・


さて。。。
これから私たちは、どんな風に生きてゆくのでしょう。

私は、、、
ここ2年くらいで始めた、食の学び、
この里山と同じように忘れられた、日本の伝統的な手作りの知恵、
次世代へと受け継ぎたい、予防医学的な知恵、
そういう知恵を、出来る限り学び伝えてゆくことに、
残りの人生のすべてを賭けたいと思っています。

そして、それと同時に、
同じように、この地球からの、溢れるばかりの恵みを思い出し、
大切に守り、次世代へと受け継ごうとしてくださってる人たちと
手を取り合い、サポートし合っていけたらいいな、と願っています。


里山の暮らしは厳しい。
農業や林業も、続けてゆくには本当に大変な作業ばかり。

そんなお仕事に携わる人たちが、精神的にも経済的にも、
心から満足して、お役をまっとうしてもらえるよう、
私たちは、一生懸命サポートしなくちゃならない、って思う。

ただただ、美味しいモノを買いに行き、
ありがたみもなく消費し、無くなったらまた買いに行き、、、

消費・消費・消費・・・消費だけでは循環社会は必ず潰れるのです。


私たちの生命の水が、山から海へと流れ、また海から山へと還るように、
私たち人間のEnergyも、同じように循環させなければいけない、よね。

山へ、入りましょう~。
山を、守ってくださっている人たちを、支えましょう~。
農作物を、作ってくださっている人たちを、支えましょう。

地産地消で、季節の恵みをありがたくいただき、
自然とともに、生態系を守りながら、生きてゆく、
そんな人たちのネットワークを、どんどん作っていきましょう。

それが、次世代へとこの美しい星を繋ぐ、私たちの使命だと。

そんなこと、もうとっくに、わかっているとは思いますが、
あらためて、、
私たちの住む大阪の町を、無償の愛と恵みで
取り囲んでくれている山々に、想いをはせてみてください。


結いの里さんは、
そんな、人間にとって、大切なことを、思い出させてくれます。

ただ単純に、山に入って走り回る。
それだけで、子どもたちは、命の伊吹を吹き返すのです。
不自然な生活に疲れ果てている大人たちは、蘇るのです。



大きな大きな薪ストーブのあるログハウス。
ここで宿泊も出来ます。
DSCN0288.jpg


山には、、、エネルギーが有り余るほどあります。
千早は水の力もすごく強いのです。

本当に、原発なんて無くても、
私たちの生活を、ほんの少しシフトダウンするだけで、
世界は、恵みに溢れています。


センスのいい飾りもの。
生活を楽しむ余裕もここにはいっぱい。
DSCN0293.jpg



『結いの里・里山体験』
http://www9.plala.or.jp/yuinosato/satoyamataiken.html

プログラム所要時間 10時開始 15時くらいまで
利用金額 大人一人 1500円
子ども(15歳未満) 500円 3歳児未満  無料


『結いの里・宿泊プログラム』
http://www9.plala.or.jp/yuinosato/loghouse.html


谷さんは、子どもたちと一緒に野山を駆け回るのが大好き!なんだそうです。
オトナは、なかなか、心を開かない、と、ポツッと・・・。


私も、子育てを終えた今だから見えることがあります。

世には、さまざまに「教育法」が溢れていて、
「良い子育て」「良い母親」「良い食べ物」「良い遊び」・・・

良い子になるために、良い子に育てるために、
母親は、「良い母親」であろうとするばかりに、
どんどん、本来自然に産まれ持った「母性」から遠ざかってゆく。

中身の無い、根のない、表面的な「子育て」の情報の犠牲になっている。

若いママたちは、疲れ果て、傷ついている。
思い通りにいかない子育てに。自分自身に。

見ていて、本当に可愛そうになる。

良い子、良い母親になんて、ならなくていい!!!

ただ、無心に、自然と触れあい、野山を駆け回り、
ただ、季節を感じ、山や水や光りの、恵みを受け取ってほしい。

そして、余裕が出来たら、お味噌とか梅干しとか、
日本という国で、母から子へと受け継がれてきた、
伝統的な季節の保存食を、たったひとつでも作ってみてほしい。

お味噌や梅干しを自分で作ってみると、
感情ではなく、根源的なヨロコビや自信が、
深いところから湧きあがってくるのが、きっとわかる。

それは、遺伝子に組み込まれている、
この国に生まれそだった多くの祖先たちの、
生きる営みとしての、ヨロコビ、なんだと思うのです。

どんなにジャンクな食生活をしててもいい。
子どもが、ちょこっと不良したっていい。
勉強できなくて、サッカーも上手じゃなくても、
そんなことでカリカリしたって、何もいいことない。

何があっても、お母さんの手作りのお味噌汁を
毎日食卓に、普通~に出してあげていれば、
その子は、間違いなく、ちゃんと育つ。

少々道を外しても、必ずちゃんと戻ってくる。

余計なこと考えずに、味噌だけ作っていればいいと思うよ。
そして、野山に入って、一緒にはしゃぎまくればいい。
それだけで、いいんだと思う。


話しが、子育てに逸れた・・・


そう。
何かのために、何かになるために、何かを達成するために、、じゃなく、
ただ単純の、生命のヨロコビを感じることだけ、やってればいいんだよ。

結いの里も、Babbiの家も(笑)、
きっと、そんなことのために在る、って思ってる。



長くなりました。
結いの里さん、ぜひ訪れてください。
http://yuinosato.exblog.jp/

私も、なかなか忙しくてお手伝いに行けないけれど、
こうしてブログで報告することで、今回はサポートしたい。

そして、里山や川や海に、元気になってもらいたいのと同時に、
大事な子どもたちや、彼らを育ててくれている若い両親たちにも
同じように、元気にイキイキと生きてもらいたい。


生きづらい世の中。めんどくさい世の中。ハラタツ世の中。
そんな現世界に、埋もれてしまわないように、
生命の息吹を、吹き返してね。


ガンバロウ!!


※いずれ、オトナの遠足企画もやります。(約束)



終わり。
結いの里の谷さん、ありがとうございました。


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